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ウィーン渡航記1 ~海外渡航のTips~

NAKAO Hiromu

Sep. 28, 2025


まえがき

東大・土松研D1の中尾です。
今年春からウィーンのFred研に滞在していて、今後2年ほど留学予定です。
渡航報告に先立って、これから来る方に向けて家探しのコツや現地の実感を共有します!
参考になれば幸いです。


もくじ

長くなってしまったので、項目ごとに分けました
読みたい項目タブを押すと開きます↓

必須事項

必須ではないもの


ひっこし

一緒にもっていく

渡航の期間・どれくらいものをもっていきたいかによりますが、基本的には搭乗する飛行機の預け荷物(便にもよりますが、ANAなら23 kg×2 +機内持ち込み10 kg)で足りると思います。
空港には大型荷物用のカートがありますが、宿と空港の間の移動手段は考えておきましょう。
僕は結構量が多かったので、日本では友人に空港まで車で送ってもらい、ウィーンに着いてからは宿までタクシーで行きました。
ダンボールで運ぶ場合は、ラップでグルグル巻きにしておくと安心です。

国際郵便

時間とお金がかかりますが、忘れたものがあったり、もちものが多すぎる場合には郵便局から郵送することができます。
注意点として、サイズの大きなもの(楽器、スキーなど)は郵送できません!
渡航するときにもっていきましょう。
特に、オーストリア航空はスキー用品一式を追加料金なしで輸送してくれるので助かりました。

  •   トータルで70 kg弱でした笑

家探し

どうやって決める?

Housing Anywhereというサイトなどで渡航前に宿を決めてしまうこともできます。
ただし、Housing Anywhereはプラットフォーム業者に手数料を支払うため同じ物件でも現地で大家さんと直接契約した方が安くなります。

個人的には内見せずに決めたくなかったので、出国前に最初の2か月分だけ短期用のアパートを確保し、現地に着いてから長期の物件を探しました。

大学や研究所のメーリングリストでいい物件が見つかればそちらで取ってしまうのがおすすめです。

安い物件は流れてこなかったため、私はWillhabenというサイトで探しました。

どれくらい大変?

ウィーンは物件は豊富にあるのですが、良い物件は希望者が多く、競争は激しいです。
選ぶ側であると同時に、選ばれる側であることを意識しましょう。
今の家の契約書にサインしたとき、大家さんから「60件の内見希望メールから5人の候補者を選んで、内見を経て君にしたよ」と言われました。

私の条件、物件を決めるまで

  • 家賃:€500/月くらい(共益費込)(かなり安い部類)
  • 研究所まで自転車15分以内

条件を満たす物件100件程度にメールを送り、そのうち返信があった40件ほどの中から15件を内見しました。
はじめはあまり返事がなかったのですが、その物件にとても興味があること、日本人であること(大事!)、安定した収入があることを書くと返信が来るようになりました。
競争率の高い物件は内見の際にある程度好印象を残せないと契約書をもらうことができないので、とにかく場数を踏んで積極性を出せるようになることが大切だと思います。

契約書をもらえても確定ではなく、複数人に同時に渡していることが多いです。基本的には早い者勝ちなので、できるだけ早く決心を固めましょう。多くの物件を見ておくと感覚がつかめて即決できるようになると思います。

ただし、やっと契約書をもらえた!と思っても、きちんと読みましょう(特にシェアハウス)。
具体的には以下のような契約書を見てきました。
・連帯責任(シェアハウス)
他の住民が家賃を払わない場合、その人の分も支払う。
その住民を追い出すには大家とすべての住民の合意が必要である。

・又貸し物件(シェアハウス)
法的な保護がとても弱いです。

・設備の過剰な管理義務(アパート)
借主は水道・ガス・電気設備など、すべての管理責任を負う。パッキン、ヒューズなどを定期的に交換する義務がある。

家具付き物件は修理条件の基準が曖昧なこともあるので、不安があれば明文化を求めましょう。
具体的には、木材が腐って蛇口が陥没しているのにまだ使えると言い張る大家もいました。

さいごに:割り切りも必要

どれだけ慎重に選んでも、トイレが頻繁に壊れる、共用洗濯機やヒーターが落ちるといった話は珍しくありません。
一定程度は運だと割り切ったうえで、トラブルになってもこの大家さんはきちんと対応してくれそうかを意識するようにしましょう。

  •     まだまだ使える蛇口
        ぐらぐらします

住居その他

契約するもの

大抵の場合、家財保険・ガス・電気を自分で契約する必要があります。
いずれもオンラインでできることが多いです。

注意事項

ヨーロッパのトイレは構造上、つまりやすい個体がいるそうです。
見た目では判別できないため、安心できるまではつまった場合に備えておきましょう。

Meldezettel

Meldezettelとは?

日本の住民登録のようなものです。
ウィーンの場合、入居してから3日以内に近くの役所に行ってMeldezettelという申請をする必要があります。
申請をするとBestätigung der Meldungという住民票のような紙をもらえます。
この紙はさまざまなことに使うので、大切にしましょう。

手続き

大抵は鍵の受け渡しの際に、大家さんから半分記入されたものを渡されます。
そこで大家さんに確認してもらいながら残りも記入しましょう。

申請は平日午前中ならたいてい予約なしでできると思います。
また、役所では他にパスポートと電話番号が必要となります。

WISE・銀行

WISEとは?

外国送金・為替を格安でできるサービスで、とてもおすすめです!
日本のクレジットカードも海外で使えることが多いですが、支払い拒否されることもありますし、為替手数料を2%程度取られるため高くなりがちです。
WISEデビットでユーロ口座を開けば支払い拒否されることはまれですし、為替手数料も0.7%程度と安いです。
また、ATMから現金を引き出すこともできます(月2回無料)。
日本の銀行口座から外国の銀行口座に送金する際も国内送金扱いにできるため安くなりますし、受取先のWISE口座を伝えられることも多いためWISEだと楽です。

↓こちらの招待リンクから登録していただくと、無料でデビットカードを作れます!

国境をまたいでの住居変更も柔軟なので、出国前にカードを作り、移動してから住所を変更するのがおすすめです。

銀行口座の開設

Erste銀行の場合、Meldezettelとパスポートさえあれば1日で開設できます。
デビットカードは無料ですが、クレジットカードは年会費がかかります。

SIM契約

eSIM

eSIMの場合、物理的なSIMを必要としないので、出国前にインストールしておけば現地についてからもそのまま使えます。
注意点として、Airaloのような旅行用SIMだと電話番号を継続できないため、最初から現地の電話会社と契約してしまう方がいいと思います。
オーストリアの場合、Georgという格安SIMが月€10で55 GBまで使えるのでおすすめです。

日本の携帯電話番号の維持

日本に帰国することが前提の場合、日本の携帯契約を残しておいた方が都合がよいと思います。ドコモなら携帯の名義を家族に変更すれば非居住者になっても番号を維持でき、irumo0.5G月額550円のプランがおすすめです。
(最近なくなってしまったようです。検索するともっと安いeSIMも出てきますが、まだ調べ切れていません。詳しい方、教えてください!)

VISA

準備

オーストリアの場合、就労するにはVISA Dが必要となります。
Residence permitを取得する際にもVISA Dが必要だったはずです。
渡航先から受入証明(Hosting Agreement)さえもらえれば、すぐに書類は集まると思います。
出発3週間前までに申請しないといけず、大使館が混んでいることもあるので、余裕をもってメールするようにしましょう。

提出書類

  • 申請費
  • パスポート(原本・身分事項のページのコピー)
  • Hosting Agreement
  • 在学証明書
  • レターパックライト430(住所等記入)
  • 4.5×3.5 cmの証明写真
  • フライトの予約証明
  • 宿泊先の証明
  • 滞在期間の保険の証明
  • ビザD申請書

Number of entries requestedはMultiple entriesにした方が無難とアドバイスを受けたので、現地でチェックをつけなおしました。最後の署名と日付は念のため現地で書きました。

  • 資金証明

スクリーンショットの場合は6か月間の出金、入金、取引都度の残高、口座名義人氏名を確認できる必要があるということでした。
また、通帳の写しを提出する場合は申請前7日以内に記帳する必要があるようです。

手続き

在日本オーストリア大使館の方は日本語でとても丁寧に対応してくださいました。
旅行保険に関して誤解があり、書類不備となりましたが、メールでの送信で対応していただけました。書類提出と指紋採取の合計で45分くらいで、待ち時間が長いです。
申請後、VISAが貼られたパスポートがレターパックで返送されます。

滞在許可 (Residence Permit)

準備

日本国内の大使館でもできるようですが、入国後の方が楽だと思います。
必要な書類は以下です。
日本で事前に用意しておかないといけないものが多いです。
時間がかかったり、有効期限がある書類もあるので計画的に集めるようにしましょう!

  • 戸籍謄本

市役所で取得後、外務省に送付してアポスティーユを取得します。
その後、オーストリア指定の翻訳家に依頼して認証翻訳をつけてもらいます。
翻訳家のリストは大使館に問い合わせると教えていただけます。

  • 無犯罪証明書

東京都の場合、警視庁で申請します。
証明書発給の必要性が確認できる書類を提示する必要がありますが、私はHosting Agreementを提出しました。
担当の方はスマホ(Google Lens?)で翻訳して確認しており、ドイツ語のままで問題ありませんでした。
3点の書類と申請用紙の記入と指紋採取の合計で30分くらいでした。
申請後、2週間くらいで書類ができるので、再度受け取りに行きます。
発行後、外務省に送付してアポスティーユを取得する必要があります。
こちらも10日程度かかったと思います。
有効期限が3ヶ月しかないため、気をつけましょう。

  • 賃貸契約書

3か月分以上滞在することが前提の賃貸契約書が必要になります。
滞在できる物件があることを示せばいいので、ここに住まないことになっても大丈夫です。

  • Hosting Agreement
  • パスポート
  • 申請費(後日払い込み、WISEで支払えます)
  • 証明写真

手続き

オンラインで事前に訪問日を予約します。すぐに予約できない場合もあるので、準備が整ったら早めに行いましょう。
英語も意外と通じますし、あまり覚悟する必要はないです。確か受付が2種類に分かれており、BIO(Business Immigrant Office)の方にいけばいいはずです。
申請後、約2週間後の指定された時間にResidence permitのカードを取りに来るように言われます。その時間に予定がある場合はメールをすると対応してもらえます。

健康保険

オーストリアの場合

国により異なるかもしれませんが、オーストリアの場合E-cardというカードを提示するだけで公的保険によりほとんどの医療を無償で享受できます。

日本の役所手続き

生活の本拠地が海外になる場合、住民票の海外転出が必要になります。
また、海外転出により所得税の納税義務がなくなります。
自治体の役所・役場に行くと、海外転出と合わせて以下のような手続きを行うことができます。
1日あれば終わるので、まとめてやるのがおすすめです。

住民票の海外転出届

マイナンバーカードの利用停止、国民健康保険からの脱退、納税管理人の設定もあわせて行うことになります。

在留届

海外に長期間(2か月?)以上滞在する場合、在留届の提出が義務となります。
オンラインでできますし、大使館から大事なニュースが届くので必ずやるようにしましょう。

国民年金の一時脱退

国民年金から一時脱退することができます。払い続けることもできます。

在外選挙人名簿への登録

自治体の選挙管理委員会に行き、選挙人名簿から名前を消してもらいます。同時に、在外選挙人名簿に名前を登録することで、滞在先から在外投票を行うことができるようになります。
この手続きは出国後に滞在先の大使館で行うこともできます。

運転免許証

国際運転免許証

出国前に日本の警察署に行くことで、1年間有効の国際運転免許証を取得することができます。
ただし、ヨーロッパでは国際運転免許証による運転は入国後6か月までとされていることが多く、国際運転免許証とは別に日本の運転免許証の認証翻訳を求められるケースも多いです。
運転するなら、ヨーロッパの運転免許証を取得することがおすすめです。

ヨーロッパの運転免許証の取得

日本の免許証をもっていて、6か月以上住むことが前提となっている場合、試験等なしでヨーロッパの運転免許証を取得することができます。
入国後6か月以内に申請をしないといけないため、注意しましょう。
詳しくはこちら。

手続き

ウィーンの場合、警察署に行って手続きをします。
事前の予約が必要で、1ヶ月程度予約がとれないこともあるため気をつけましょう。
提出書類はこちら。

  • 日本の免許証の認証翻訳

戸籍謄本の認証翻訳と同様、オーストリア公認の翻訳家に依頼します。
相場はわかりませんが、私の場合は100€でした。相見積もりした方がいいかもしれません。
翻訳してもらったのち、ÖAMTCというところに行って役所提出用のフォーマットにしてもらいます。

  • 医師の所見

指定の医師に検査をしてもらい、問題ないという所見を書いてもらいます。
持病などを聞かれ、簡単な視力測定を行います。

  • Meldezettelのコピー
  • Residence Permit(原本、コピー)
  • パスポートサイズの写真
  • 申請費€90 (キャッシュレス可)
  • パスポート(原本)

ダニワクチン

ヨーロッパのダニにかまれるとTBEという病気にかかるリスクがあります。
日本よりもかなりダニが多い印象です。
ハイキングに行ったり、街中でも茂みに入ったりする場合は必ず接種するようにしましょう。
一回の接種では効果が足りず、1度目の接種から1月後、1年後に接種する必要があります。
接種の次の日は肩が痛むので計画的に。

国際学生証

国際学生証をもっているとヨーロッパの多くの施設で割引を受けることができます。
日本の大学に在籍している場合は日本でしか発行できないため、出国前に手続きしておきましょう。

Author

NAKAO Hiromu

  • Tsuchimatsu Group
  • The University of Tokyo

Research from the Nasuda and Shimizu Groups Featured in the Nikkei Newspaper

NASUDA Shuhei

Jun. 6, 2025

A joint research study led by the Nasuda Group (Kyoto University) and the Shimizu Group (University of Zurich) was featured in the June 3, 2025 edition of The Nikkei.

The article highlights their latest publication:

Title: Unveiling yellow rust resistance in the near-Himalayan region: Insights from a nested association mapping study
Authors: Katharina Jung, Reiko Akiyama, Jilu Nie, Miyuki Nitta, Naoto-Benjamin Hamaya, Naeela Qureshi, Sridhar Bhavani, Thomas Wicker, Beat Keller, Masahiro Kishii, Shuhei Nasuda, Kentaro K. Shimizu
Journal: Theoretical and Applied Genetics
https://link.springer.com/article/10.1007/s00122-025-04886-z

You can read the full article in The Nikkei here:

Author

NASUDA Shuhei

  • Professor
  • Nasuda Group
  • Kyoto University
  • Environmental Responses
  • Genome Flexibility
  • Reproductive Development
  • Imaging
  • Field science

ETH–UZH–UTokyo Joint Symposium Co-hosted by KEPLR

TSUCHIKANE Yuki

May. 12, 2025

We are delighted to co-host the ETH–UZH–UTokyo Joint Symposium in partnership with KEPLR (Key-Molecule-Network in Plant Reproduction). Organized by the Division of Plant Biology and Chemical Biology at the University of Tokyo and KEPLR, this one-day event will bring together leading researchers from ETH Zurich, the University of Zurich, and our department to showcase cutting-edge advances in plant science, chemical biology, and bioengineering.

KEPLR members Prof. Dr. Jeffrey W. Bode (PI), Prof. Dr. Kentaro K. Shimizu (PI) and Dr. Yuuma Ishikawa (formerly of the Wolf lab) will also present at the symposium.

Date & Venue
May 14, 2025 (Wednesday)
5th-floor Auditorium, Chemistry Main Building
Department of Chemistry, School of Science, The University of Tokyo

Featured Presentations:

Long-distance translocation of sugar/gibberellin detected by new ultra-high sensitive sugar/gibberellin genetically encoded biosensor
Yuuma Ishikawa¹²³, Tetsuya Higashiyama³, Wolf B. Frommer¹²
¹ Heinrich Heine University Düsseldorf, Institute for Molecular Physiology, Germany
² CEPLAS, Düsseldorf, Germany
³ University of Tokyo, Department of Biological Sciences, Japan
Responses to environmental stress in polyploid plants
Ryohei Fujita¹², Rie Shimizu-Inatsugi¹, Muneo Sato³, Tetsuya Mori³, Masami Yokota Hirai³, Kentaro K. Shimizu¹²
¹ University of Zurich, Department of Evolutionary Biology and Environmental Studies, Switzerland
² Kihara Institute for Biological Research, Yokohama City University, Japan
³ RIKEN Center for Sustainable Resource Science, Japan

Responses to environmental stress in polyploid plants
Ryohei Fujita¹², Rie Shimizu-Inatsugi¹, Muneo Sato³, Tetsuya Mori³, Masami Yokota Hirai³, Kentaro K. Shimizu¹²
¹ University of Zurich, Department of Evolutionary Biology and Environmental Studies, Switzerland
² Kihara Institute for Biological Research, Yokohama City University, Japan
³ RIKEN Center for Sustainable Resource Science, Japan

Searching for Pollen Number Controlling Genes
Taro Takahashi¹, Hiroyuki Kakui², Takashi Tsuchimatsu³, Kazuki Fukushima¹, Afif Hedhly⁴, Ana Marcela Florez-Rueda⁴, Ueli Grossniklaus⁴, Naoto-Benjamin Hamaya¹, Michaela Oborská-Oplová⁵, Vikram G. Panse⁵⁶, Kentaro K. Shimizu¹
¹ University of Zurich, Department of Evolutionary Biology and Environmental Studies, Switzerland
² University of Tokyo, Institute for Sustainable Agro-ecosystem Services, Japan
³ University of Tokyo, Department of Biological Sciences, Japan
⁴ University of Zurich, Department of Plant and Microbial Biology & Zurich-Basel Plant Science Center, Switzerland
⁵ University of Zurich, Institute of Medical Microbiology, Switzerland
⁶ University of Zurich, Faculty of Science, Switzerland

Author

TSUCHIKANE Yuki

  • Project Assistant Professor
  • Tsuchimatsu Group
  • The University of Tokyo
  • Genome Flexibility
  • Field science

渡航報告:Shimizu Group, University of Zurich

Shunsuke Yoshioka

Feb. 15, 2025

京都大学農学研究科の吉岡俊輔です。 2023年11月から2024年11月までの1年間、チューリッヒ大学の清水健太郎先生の研究室に滞在していました。今回はその体験談を記したいと思います。

渡航前・到着直後

受け入れ先に関しては、受け入れ先のPI が共同研究者でもあった清水先生だったので非常にスムーズに話が決まりました。スイスに1年以内の滞在をする場合は、居住許可証が必要ですが、チューリッヒ大のオンラインフォームから必要書類をアップロードして承認されると、チューリッヒ大の事務の方々が後の発行手続きをすべて行ってくれました。もう少し面倒な手続きがいるのかと思っていたのですが、本当にスムーズに必要な書類の準備をしていただき驚きました。現地に到着すると、まず移民局で登録、住居のある市の役所で住民票の登録、現地での保険への加入、スマホの通信の契約などの手続きをすませました。これらについても特に大きなトラブルなく済ませることができました。

現地での生活

スイスではシェアハウスが主流でした。個人の部屋が一室あって、バス・トイレ、キッチンを共有するというタイプです。僕の場合は、大家さんである60代後半の素敵なご夫妻ソーニャ、マーカスさんのご自宅の一室をお借りして、キッチン・バスはシェアという形でした。スイスは特に部屋探しが大変で、部屋を決めるのに何回も内見にいって、数ヶ月もかかるというのが一般的です。僕の場合は、幸運なことにソーニャとのオンライン面接だけで採用されました。ソーニャ曰く、息子さんであるオリバーが「日本人は間違いなくいいやつだから」(??)と言ってくれたのが決め手だったようです。そのため渡航前に部屋を決めることができました。ただ、チューリッヒ大学に長期滞在される方は、まずホテルか清水先生のお知り合いの家に一時滞在してから部屋を探すことになる場合もあるかと思います。

日々の食事は、スーパーで買って自炊をしていました。レストランの食事は5000-6000円以上はかかるので、あまり頻繁に外食はできません。また、日本のように一人でふらっと入れるコンビニや安いチェーン店がないので、自分で作るしかない状況でした。スーパーの食品は比較的安いです(人件費が高いので加工の工程で人の手が入るほど値段が跳ね上がるイメージです)。僕は安いトマト缶やツナ缶を買い込んでパスタをつくったりしていました。お昼は前の日に作った余りものをもっていったり、学食で食べたりしていました。ちなみにチューリッヒ大学の学食は、(スイスにしては)リーズナブルな値段(1食1300円程度)で食べられます。 たまに、ソーニャマーカス夫妻が一緒に晩ごはんを食べようと招待してくれました。週一で息子のオリバーも帰ってきて、いろいろな種類の料理を食べることができました。

チューリッヒも中心部をすこし外れるとのどかな牧場や畑、チューリッヒ湖など自然豊かな場所が多く、ランニングや散歩をするのにぴったりの場所でした。ちなみに、現地では頻繁にマラソン大会が開催されており、僕もラボのメンバーと一緒にチューリッヒマラソンとまた別のマラソンに合計2回参加しました(どちらも10km部門ですが)。ラボのとある人は、二人一組で深夜にスタートし、自転車とランニングで、80kmを翌朝までかけて走り切るというハードなコンペティションにも参加していました。

チューリッヒはトラム(路面電車)が非常に便利で、市内のどこにでも1回の乗り換えで大抵のところは行けます。通学や市内のどこかに出かける際も自動車・自転車などはほぼ必要なく、すべてトラムで完結できます。僕もトラムを使って通学していました。人口が少ないので通学の電車が満員ということはなかったです。

費用については、僕の滞在していた期間はかなり円安の時期でした。円安があまりに進行したタイミングで那須田先生がそれに応じて月の支給額を調整してくださいました。生活費に関しては、経済状況も鑑みて、PIの方々とよく相談して柔軟に対応していただければと思います。
今回の滞在では、KEPLRに関わる多くの方々のご協力とご支援のおかげで、1年間という長期間の滞在が実現しました。本当にありがとうございました。

Author

Shunsuke Yoshioka

  • PhD student

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International Marchantia Workshop 2024 Report

TSUCHIKANE Yuki

Jan. 15, 2025

The International Marchantia Workshop 2024 was held from November 18th to 21st, 2024, at the RCCBC Conference Center in Hiroshima, Japan. This workshop was co-organized by Professor Takayuki Kohchi (Kyoto University), the Principal Investigator (PI) of the KEPLR project.

The workshop had a total of 192 participants, with:
• 105 attending in person (69 domestic and 36 international participants)
• 87 attending online (49 domestic and 38 international participants)

The KEPLR project invited 8 international participants, including Professor Ueli Grossniklaus, as well as postdoctoral fellows and graduate students from the Grossniklaus, Weijers, Feng, and Berger groups.

Among the speakers were:
• Ueli Grossniklaus (KEPLR Vice-Director, University of Zurich)
• Minako Ueda (KEPLR PI, Tohoku University)
• Tetsuya Hisanaga (KEPLR Junior PI, Nara Institute of Science and Technology)

This workshop highlighted KEPLR’s strong international collaboration and contributions to advancing Marchantia research.

Author

TSUCHIKANE Yuki

  • Project Assistant Professor
  • Tsuchimatsu Group
  • The University of Tokyo
  • Genome Flexibility
  • Field science