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半年のチューリッヒ滞在を終えて

FUKUSHIMA Kazuki (Watanabe lab)

Apr. 10, 2024

東北大学生命科学研究科D3の福島和紀と申します。同じく東北大学の大林先生にサポートいただき、2023年10月から2024年3月までの期間、チューリッヒ大学の清水健太郎教授の研究室に滞在させていただきました。シロイヌナズナの花粉数減少に関わった遺伝子を見つけることをテーマに研究を行ってきました。
今回が初めての海外長期滞在で慣れない生活にやや怯えていましたが、研究室の皆様には温かく迎えていただき、滞在中はとても楽しく過ごすことができました。研究生活の中では、新たな解析も学び、色々な人と議論する機会もいただき、大変勉強になりました。
また、今回がきっかけで新たな研究アイディアも生まれたことで、チューリッヒ大学URPP Evolution in Action Pilot Project 2024に採択されることにも繋がり、これから先の研究が楽しみになる成果も得られました。

そのほか、滞在中に経験し、特に印象的だったことを3点ご紹介します。
1. 街が綺麗
 実は、外国の衛生面(特に公共の施設)にあまり良い印象がなく、ちょっと不安だなと思っていました。ところが、そんな心配をする必要はありませんでした。街中色々なところで掃除をしている人を見かけ、「ゴミが溢れている!」とか「汚れたまま放置されている!」といった場所はあまり見かけませんでした。スイス人は綺麗好きだと言われることもありますが、本当のようです。もちろん、水も綺麗。街中で噴水を見かけることもありましたが、よく水を汲んでいる人を見かけました。
 暮らしてみて、非常に快適な街だなと思いました。これも、市民の協力のおかげなのでしょう。気を抜くと汚したまま放置しがちな私ですが、迷惑をかけないようかなり気をつけて生活していました・・・。

2. 研究科で毎週開催されるセミナー
 私が、滞在していた建物では、毎週火曜日の夕方と木曜日の昼にセミナーが開催されていました。各研究室のPIなどがホストとして持ち回りで企画され、学生・ポスドク問わず色々な人が発表者として参加していました。そして、学内だけでなく、他の近隣の国の人が呼ばれることも(さすが陸続きのヨーロッパ)。議論も活発で、非常にアクティブなセミナーだと感じました。
 そして、セミナーが終わった後には、Apero(アペロ)と呼ばれる会が開かれる場合もあり、スナック・飲み物片手に、引き続きゲストと議論を続けているのも印象的でした。
 この頻度でやっていると忙しくなりますし、大変なのでは?と思っていましたが、毎回参加してる人が結構いました。私もほぼ毎回参加しましたが、生物種問わず色々な分野のトレンドや技術を知ることができ、とても勉強になりました。大変でも、これくらいの余裕はあったほうがいいのかなと思いました。
 そのほかにも、教授の選考のために不定期に開催されるセミナーも公開されており、研究交流がオープンな雰囲気を感じました。

3. 大学の設備など
 チューリッヒ大学の地下には、実験器具や消耗品を扱う売店があり、日常的に多く使うものはここで手にいれることができます。すぐに手に入れたいものがあるとき、こういう設備があると便利だなと思いました。ほかにも、郵便、コーヒーショップなどなど生活が豊かになりそうなものもありました。
 そして、新しくできた建物のオフィスは、壁がほとんどなく、オープンな空間。会議室の壁もガラス張りで、とても現代的でした。(少々落ち着かないかもしれないけど)おしゃれで雰囲気の良い空間だなと思いました。

今回の滞在にを通じて、受け入れ先の清水健太郎さんをはじめ、清水(稲継)理恵さん、高橋太郎さんには、非常にお世話になりました。本当にありがとうございました。
今後、チューリッヒを訪れる機会が、非常に楽しみです。

追記
滞在中、知っておくと便利だったものを紹介します。
・海外送金サービス
支給されるのは日本円なので、どうにかして日本の口座からお金を使う方法が必要でした。海外では、割とよく日本のクレジットカードが使えないときがあると聞いていたので、対策として海外送金サービスのWiseを利用していました。銀行への振り込みにも使えますし、プリペイド方式に似た方法でデビットカードが使えるので、とても便利でした。
他にも色々ありますので、それぞれにあったサービスを使うと良いと思います。

・食品用ラップ
一回で切れたり、切れなかったりします。

・スイスの国コード
スイスの国コードは、2文字の場合、CHです。空港の検疫で、中国と勘違いされて、戸惑ったことがありました。(ちなみに、中国はCN)

↑写真は、スイス・ウルナーボーデンにて

Author

FUKUSHIMA Kazuki (Watanabe lab)

  • Obayashi Group
  • Tohoku University
  • Reproductive Development
  • Imaging

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Towards data-driven breeding - combining genomics and high throughput phenotyping

NASUDA Shuhei

Mar. 27, 2023

Author

NASUDA Shuhei

  • Professor
  • Nasuda Group
  • Kyoto University
  • Environmental Responses
  • Genome Flexibility
  • Reproductive Development
  • Imaging
  • Field science

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The 8th KEPLR Seminar Series Held

TSUCHIKANE Yuki

Mar. 4, 2024

KEPLR has been hosting seminars aimed at fostering connections among participants from participating laboratories. The 8th seminar was organized by KudohG and took place at Kyoto University (Center for Ecological Research).

The seminar was attended by 25 members of KEPLR, including those from KochiG, NasudaG, and SatoG.

A tour of the experimental fields at the Center for Ecological Research was conducted.

During the facility tour, there was an introduction to the center's facilities and equipment.

Date: February 29, 2024
Time: 14:00 -
Venue: Kyoto University, Center for Ecological Research (https://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/index.html)
Organizers: Tomomi Kato, Genki Yumoto, Naofumi Yoshida (Kudoh Lab / Honjo Lab)
Online Support: Yuichiro Kanzaki (Information Processing Office)
Schedule:
- 14:00 - 14:20: Hiroshi Kudoh - Research Introduction
- 14:20 - 14:55: Naoshfumi Yoshida - The effect of Turnip Mosaic Virus infection on cold response of Arabidopsis halleri: changes in photoprotection induction rate
- 14:55 - 15:00: Break
- 15:00 - 15:45: Genki Yumoto- Inhibitory Leaf Senescence in Arabidopsis under Short Days and Efficient Research Life in the UK under Short Days
- 15:45 - 16:00: General Discussion
- 16:00 -: Lab & Field Tour

7th KEPLR Seminar Series Held

TSUCHIKANE Yuki

Jan. 26, 2024

At KEPLR, seminars are held targeting participating research laboratories, with the aim of fostering connections among participants. The 7th seminar was organized by TsuchimatsuG and took place at the University of Tokyo.

Details:
Date and Time: January 22, 2024, from 16:00
Location: Room 223, Building 2, Faculty of Science, University of Tokyo

From 16:00: Seminar
Tsuchimatsu (PI): Overview of the research undertaken at the Plant Evolutionary Ecology Laboratory (https://plantecoevo-utokyo.jp/).
Suda (M1): Discussion on the demography and local adaptation of Hakusan Hatatazao through population genomics analysis.
From 17:30: Tour of the Plant Cultivation Room

イスラエル留学 〜イスラエル渡航の巻〜 いざ行かん、約束の地へ!

NAKAJIMA Kohdai

Jan. 11, 2024

 こんにちは。第二弾のイスラエル留学の記事は、イスラエルへ渡航する準備段階から現地に着くまでについてです。

 他の国や研究機関で必要になるかどうかはわかりませんが、Technionへ留学する際には、現所属機関からTechnion宛に留学の詳細(渡航期間や費用など)が書かれたオフィシャルレターを送り、承認されてから大使館でのビザ手続きという流れでした。
 本当のところは、4月に渡航したいと思っていましたが、イスラエルは4月に大きな祝日があり、全く連絡が取れませんでした...。さらに先方のネットワークトラブルも重なり...。
「教訓1. 連絡が取れるメールアドレスやSNSがあれば、片っ端から連絡するべし」

 なんとか承認が得られ、いよいよビザ申請となりましたが、申請には保険加入・住居決め・航空券手配・予防接種、そして自分の場合はパスポートの更新という5つの壁が立ちはだかっていました。この中で最優先しなければならないのは、住居決めでした。住居が決まらないと、そもそも保険の加入ができず、保険加入が完了しなければ、もちろんビザ申請は出来ません。ちなみに保険は、大学から指定された保険会社に入りました(1年分を一括払い...貯金がぁぁぁ)。申請前に航空券を購入しておく必要があり、緻密な逆算が求めらました。予防接種は最短1ヶ月程度かかる見込みでした。費用はトータル約10万円で、外務省が推奨しているものを打ちました。
「教訓2. ビザ有り渡航は計画的に」

 渡航予定日の1週間前くらいにビザが届き、いよいよ渡航へ。利用した航空会社はイスラエルの航空会社エル・アル航空です。世界一厳しいと噂のエル・アル航空。チェックイン前に30分以上にわたる"尋問"があり、ようやく終わったと思ったら、保安検査場をとり抜けて、搭乗する前にも再度入念な荷物チェック&ボディチェック。搭乗までに一苦労です。もたもたしすぎて、一番最後に搭乗することになってしまいました。機内はとても快適で、入国審査は全然厳しくありませんでした。宿泊先にのAirbnbまでは、電車やバスを乗り継いで行こうと思っていましたが、ラボマネージャーの手厚いサポートがあり、タクシーで行けました(2万円くらいしていた。ありがたや、ありがたや)

 次回は、「イスラエルの生活編」をお届けしようと思います。

Author

NAKAJIMA Kohdai

  • Research Fellow
  • Higashiyama Group
  • The University of Tokyo
  • Podbilewicz Lab
  • The University of Tokyo, Technion - Israel Institute of Technology
  • Reproductive Development
  • Imaging