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イスラエル留学 〜イスラエル渡航の巻〜 いざ行かん、約束の地へ!

NAKAJIMA Kohdai

Jan. 11, 2024

 こんにちは。第二弾のイスラエル留学の記事は、イスラエルへ渡航する準備段階から現地に着くまでについてです。

 他の国や研究機関で必要になるかどうかはわかりませんが、Technionへ留学する際には、現所属機関からTechnion宛に留学の詳細(渡航期間や費用など)が書かれたオフィシャルレターを送り、承認されてから大使館でのビザ手続きという流れでした。
 本当のところは、4月に渡航したいと思っていましたが、イスラエルは4月に大きな祝日があり、全く連絡が取れませんでした...。さらに先方のネットワークトラブルも重なり...。
「教訓1. 連絡が取れるメールアドレスやSNSがあれば、片っ端から連絡するべし」

 なんとか承認が得られ、いよいよビザ申請となりましたが、申請には保険加入・住居決め・航空券手配・予防接種、そして自分の場合はパスポートの更新という5つの壁が立ちはだかっていました。この中で最優先しなければならないのは、住居決めでした。住居が決まらないと、そもそも保険の加入ができず、保険加入が完了しなければ、もちろんビザ申請は出来ません。ちなみに保険は、大学から指定された保険会社に入りました(1年分を一括払い...貯金がぁぁぁ)。申請前に航空券を購入しておく必要があり、緻密な逆算が求めらました。予防接種は最短1ヶ月程度かかる見込みでした。費用はトータル約10万円で、外務省が推奨しているものを打ちました。
「教訓2. ビザ有り渡航は計画的に」

 渡航予定日の1週間前くらいにビザが届き、いよいよ渡航へ。利用した航空会社はイスラエルの航空会社エル・アル航空です。世界一厳しいと噂のエル・アル航空。チェックイン前に30分以上にわたる"尋問"があり、ようやく終わったと思ったら、保安検査場をとり抜けて、搭乗する前にも再度入念な荷物チェック&ボディチェック。搭乗までに一苦労です。もたもたしすぎて、一番最後に搭乗することになってしまいました。機内はとても快適で、入国審査は全然厳しくありませんでした。宿泊先にのAirbnbまでは、電車やバスを乗り継いで行こうと思っていましたが、ラボマネージャーの手厚いサポートがあり、タクシーで行けました(2万円くらいしていた。ありがたや、ありがたや)

 次回は、「イスラエルの生活編」をお届けしようと思います。

Author

NAKAJIMA Kohdai

  • Research Fellow
  • Higashiyama Group
  • The University of Tokyo
  • Podbilewicz Lab
  • The University of Tokyo, Technion - Israel Institute of Technology
  • Reproductive Development
  • Imaging

イスラエル留学 〜渡航先決定の巻〜 どうして私がイスラエルに!?

NAKAJIMA Kohdai

Jan. 1, 2024

 この記事を見に来てくださった方、ありがとうございます。2023年の6月からイスラエルのテクニオン-イスラエル工科大学 (Technion- Israel Institute of Technology)へ留学していましたポスドクの中島耕大です。「どうして私がイスラエルに!?」行くことになったのかをご紹介したいと思います。少しでも留学先決定の参考になったら幸いです。
 今から遡ること7年(え!もう7年前!)。修士1年生だった私は、指導教官の粋な計らいで初の国際学会 (Gordon Research Conference; GRC)に参加することとなりました。
 2017年...。この年の初めから私の研究したいと思っていた分野で立て続けに論文が発表されました。GCS1という植物で発見された配偶子融合因子の構造が、線虫の体細胞融合因子やウイルスの膜融合因子と瓜二つであることが報告されました。これらを報告した3グループの著者がこぞってGRCに参加するとのことで、気合を入れて指導教員不在の中、参加しました。中でも私はイスラエルのグループが報告した論文がお気に入りでした。分子の機能を創って理解する構成的なアプローチをとっていました。初日から積極的にイスラエルの先生にお声がけをし、学会中の晩にはディスカッションを行いました。これが功を奏し、共同研究する運びとなりました。学生の間にも渡航をしたい気持ちはありましたが、コロナウイルス感染拡大などもあり訪問することはできていませんでした。7年の時を経て、満を持してこの国際先導研究の派遣でTechnionのPodbilewicz labへと行くことが叶いました。

 次回は「イスラエル渡航の巻」です。

*写真は2019年にGRCへ参加した時にPodbilewicz labと撮ったもの。

Author

NAKAJIMA Kohdai

  • Research Fellow
  • Higashiyama Group
  • The University of Tokyo
  • Podbilewicz Lab
  • The University of Tokyo, Technion - Israel Institute of Technology
  • Reproductive Development
  • Imaging

Kick-off meeting in Zhurich Koichi Yamamori (Kyoto Univ.)

YAMAMORI Koichi

Dec. 8, 2023

I am a postdoc in my second year but I had little experience going abroad. Of course, there were some plans to interact with overseas university laboratories and participate in international conferences when I was a student. But they did not materialize for a variety of reasons. I attended the kick-off meeting in the hope that it would provide me with an opportunity to make connections and gain confidence in my plans to study abroad.

While listening to the oral presentations in the morning of the kick-off meeting, I felt quite nervous. This is because I was not confident in my English. I wondered whether I would be able to sufficiently convey the interest in my research in front of world-renowned high-level research presentations and whether I would be able to understand the questions and engage in appropriate discussions.

However, when it came time for the flash talk to introduce the content of the poster presentation, I found that the participants were nodding their heads and listening to my presentation. As I spoke, I felt confident that my English was understood and that my ideas were being conveyed. In the poster presentation that followed, I was able to convey my research in a dignified manner, and I was able to get some new feedback. I would like to continue to improve my English and communication skills so that I can interact with more researchers in the future.

As a matter of fact, I am in charge of drafting the logo for KEPLR. I designed the logo so that the central dot represents a researcher and the lines representing the network among researchers form the outline of a flower. The reason for the flower motif is that this project focuses on plant reproduction, and it also means that young researchers like me will "bloom" as accomplished researchers through their overseas experience. I would like to use this kick-off meeting as an opportunity to study abroad and devote myself to blooming as a researcher.

  • The author introducing our research at Flash Talk.

  • The author discussing in front of the poster

Author

YAMAMORI Koichi

  • Postdoctoral researcher
  • Nasuda Group
  • Kyoto University
  • Reproductive Development
  • Genome Flexibility
  • Cell-to-cell Communications
  • Field science
  • Structural biology

キックオフミーティングを終えて 京都大学 農学研究科 ポスドク 山森晃一

YAMAMORI Koichi

Dec. 1, 2023

筆者はポスドク二年目でありながら、海外渡航経験がほとんどない。学生時代に海外の大学の研究室との交流や、国際学会への参加などのチャンスはあったものの、様々な理由で実現しなかった。かといって、海外に出ていくモチベーションがないわけではなく、むしろポスドク期間中に短期でも留学をしたいと考えている。今回のキックオフミーティングは計画している海外留学に向けて、コネクションづくりや自信をつけられるようなきっかけになればと思い参加した。

キックオフミーティングの午前中の口頭発表を聞きながら、筆者はかなり不安と焦りを覚えていた。というのも筆者は英語に自信がなかった。世界で認められるハイレベルな研究発表を前にし、自身の研究の面白さを十分に伝えられるだろうか、相手の質問を理解して的確な議論ができるだろうか、と不安だった。しかし、ポスター発表の内容を紹介するフラッシュトークの時間になり、自身の研究の話を始めると、参加者の方々がうなずいて聞いてくれているのが分かった。話しながら、自分の英語が通じている、自分の考えが伝わっているという確信が得られ、自信がついた。続くポスター発表でも、堂々と研究内容を伝えられ、いくらか新しいフィードバックを得ることができた。今後も引き続き英語力や発信力を磨き、より多くの研究者との交流できるよう努めたい。

実は筆者はKEPLRのロゴの原案を担当している。このロゴは中心の点が研究者を表しており、研究者間のネットワークを表す線が花の輪郭になるようにデザインをしたつもりである。花をモチーフにした理由は、本プロジェクトが植物の生殖にフォーカスしていることに加え、筆者のような若手が海外経験を通じて立派な研究者として ‘花開く’ という意味も込めている。筆者自身もこのキックオフミーティングミーティングをきっかけに留学し、研究者として花開くよう精進したい。

  • フラッシュトークにて、自身の研究を紹介する筆者。

  • ポスターを前に議論する筆者

Author

YAMAMORI Koichi

  • Postdoctoral researcher
  • Nasuda Group
  • Kyoto University
  • Reproductive Development
  • Genome Flexibility
  • Cell-to-cell Communications
  • Field science
  • Structural biology

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