渡航報告:オーストリア・オーストリア科学アカデミーGMI(Magnus Nordborg Lab)
オーストリア科学アカデミーGMI (Gregor Mendel Institute of Molecular Plant Biology) にて開催された学会「Probabilistic Modeling in Genomics 2024」に参加し、その後、GMIのMagnus Nordborg先生の研究室に約2週間滞在いたしました。このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。 写真は、GMIのフリースペースにて撮影しました。隣にカフェがあり、昼食後にはここでコーヒーブレイクをしていました。研究室のメンバーと1対1で話すときにも、よく利用しました。学会中は、ポスター会場としても使われていました。
滞在中、Magnus先生と現在の研究や今後の共同研究の可能性について議論する機会を得ました。また、研究室のほぼ全てのメンバーと、お互いの研究について1対1で深く議論することができ、大変勉強になりました。この交流を通して、研究室全体の研究スタイルや雰囲気を知ることができ、今後の留学の可能性を検討する上で非常に有意義な経験となりました。
さらに、学会での口頭発表をきっかけに、GMIのFrédéric Berger先生とその研究室メンバーと議論する機会も得ました。拝読していた論文の続きの研究や新しいプロジェクトについて詳細を伺うことができました。私自身の研究にも関心を持っていただき、今後の共同研究の可能性についても模索することができました。渡航前には想定していなかった嬉しい展開でした。
滞在中、様々な分野のセミナーにも参加し、非常に活発な議論に触れることができました。特に、GMI内の研究室が持ち回りで行う発表では、研究室間の交流の活発さに感銘を受けました。Magnus研究室はドライ研究を主とする研究室ですが、ウェット研究室の研究やウェット研究者たちからの意見を学ぶ機会が多いこの環境は、研究の幅を広げていく上で非常に重要だと感じました。
最後に、ウィーンは治安が非常によく、夜でも1人で安心して出歩ける街でした。英語が広く通じるため、ドイツ語がわからなくても不自由なく生活することができました。この充実した滞在経験を研究に反映させるとともに、今回の交流や共同研究の模索を次のステージに進めるべく、努力して参ります。