イスラエル留学 〜渡航先決定の巻〜 どうして私がイスラエルに!?
この記事を見に来てくださった方、ありがとうございます。2023年の6月からイスラエルのテクニオン-イスラエル工科大学 (Technion- Israel Institute of Technology)へ留学していましたポスドクの中島耕大です。「どうして私がイスラエルに!?」行くことになったのかをご紹介したいと思います。少しでも留学先決定の参考になったら幸いです。
今から遡ること7年(え!もう7年前!)。修士1年生だった私は、指導教官の粋な計らいで初の国際学会 (Gordon Research Conference; GRC)に参加することとなりました。
2017年...。この年の初めから私の研究したいと思っていた分野で立て続けに論文が発表されました。GCS1という植物で発見された配偶子融合因子の構造が、線虫の体細胞融合因子やウイルスの膜融合因子と瓜二つであることが報告されました。これらを報告した3グループの著者がこぞってGRCに参加するとのことで、気合を入れて指導教員不在の中、参加しました。中でも私はイスラエルのグループが報告した論文がお気に入りでした。分子の機能を創って理解する構成的なアプローチをとっていました。初日から積極的にイスラエルの先生にお声がけをし、学会中の晩にはディスカッションを行いました。これが功を奏し、共同研究する運びとなりました。学生の間にも渡航をしたい気持ちはありましたが、コロナウイルス感染拡大などもあり訪問することはできていませんでした。7年の時を経て、満を持してこの国際先導研究の派遣でTechnionのPodbilewicz labへと行くことが叶いました。
次回は「イスラエル渡航の巻」です。
*写真は2019年にGRCへ参加した時にPodbilewicz labと撮ったもの。